2024年1月低山はいかい

和紙の里小川町:仙元山とその山麓を探訪する
(2024124(水)実施)
【場所】埼玉県小川町仙元山と山麓(下里・青山地区)

 

【コース】小川町駅~和紙体験学習センター~円城寺~百庚申~仙元山~青山城趾~大日山~下里・青山板碑製作遺跡~

かたくりの里~西光寺~伝統工芸館バス停〜(バス)小川町駅


この日の天気は、典型的な冬型の天気で、晴れたものの北風がやや強く寒い日であった。9時にJR八高線・東武東上線小川町駅前に集合、開会式の後、 915分に出発し、掲題のルートを歩き、見学、食事時間等を含む総所要時間は4時間45分であった。解散は西光寺拝観後14時過ぎに行った。

 

小川町では,伝統産業の手漉き和紙が主要産品であり、楮を原料とする細川紙として知られる。小川町和紙体験学習センター内に入り,和紙の製作に関わる材料や道具などを見学して話を聞いた。仙元山は,標高298mの山で,道中,コナラ,クヌギ,ヤマザクラ,ホオノキ,ヒノキなどの樹木が多く見られた。

また、山中では緑泥石片岩の破片が至る所で見られた。緑泥石片岩は,三波川帯に見られる広域変成岩の一つで,埼玉県では小川町付近や長瀞で多く産出され,青石と呼ばれる。薄く剥がれやすく、加工しやすいため中世には板碑とよばれる供養塔に多く使われ、武蔵国はもとより関東地方一円に大量に供給された。下里・青山板碑製作遺跡は、青石切り出しの中世の遺跡であり、久野々指定遺跡である。かたくりの里は,カタクリの大群生地で季節が異なるため花は見られなかったが,3月末から4月初めに来れば見頃である。

 

帰りは,川越に移動し,そこで振り返りを行った。初めて訪れた所でしたが,幹事が綿密に調べて作成された資料が,事前に参加者に配布され,今回の観察会の内容を理解するのに大いに役立った。

(写真:上 仙元山山頂で、下 国指定史跡下里・青山板碑製作遺跡で


参加者:23名 高橋、津田、田口、丸山、臼井、加藤(健)、伊藤(謙)、福田、廣川、金谷、入江、鈴木(幸)、鈴木(康)、熊木、

小川(里)、飯塚(幹事)、日比、鳥崎(報告)、古谷、室伏、三井、氏家、木村(友の会)