2024年8月低山はいかい

栂池植物園と千国街道(塩の道)を訪ねる

(2024825日(日)・26日(月)実施  天候:初日:曇後雨、2日目:晴

【ルート】初日はゴンドラ・ロープウェイで栂池自然園を訪れる。2日目は千国街道を松沢口から千国宿迄約5キロメートルを歩く


実施概要:長野県北部白馬三山のふもとに位置する栂池自然園を植物観察をしつつ散策し、その自然と景観に親しむ。また、栂池高原(松沢口)から千国までの千国街道(塩の道)を歩き、周囲の植生を観察しながら、古来、日本海側と内陸部を結ぶ重要な交易路であった街道の歴史に触れ、往時の人々の暮らしと文化に思いを馳せる。


初日の25日は栂池自然園見学です。特急あずさ1号、白馬1号、特急バスと乗り継ぎ、宿の民宿「ひらた」に着きました。宿で昼食、水と雨具を持ちゴンドラリフト、ロープウエイと乗り継ぐと「栂池自然園」。オオハナウド、ヨツバヒヨドリ、サラシナショウマ(背筋がピン!)、トリカブト(控えめなところが怖い)、ナナカマド(実が大きすぎ)、キヌガサソウ(でかい!)など、皆さんで一緒に観察、楽しい時間を過ごしました。しかし、14時頃、急に雨。半端ないゲリラ豪雨で休むところもなく、ひどくなるばかり。後ろから「引き返えそう」と声を出しても先頭には声がなかなか届かず、やっと引き返すことになりました。豪雨の中を必死で歩きました。ゴンドラも止まってしまうかもしれないとひたすら滑らないように・・・。結果、ビショビショになりながら無事に宿に着きました。宿ではとても親切で、乾燥室に濡れた靴や衣服を干してくれました。

2日目は千国街道(塩の道)散策です。ヤッホー!お天気になりました。白馬岳は早朝姿を瞬間的に見せましたが、そのあとは雲に覆われ見えませんでした。歩いたのは松沢口から千国宿間の約5キロメートル。信州でも暑さは厳しく、時折吹く高原の風に涼を感じながら、日本海要素のものも多い路傍の植物を観察し、時にはそこに立つ歴史と人々の生活の跡を感じさせられる石仏群を友に歩きました。千国番所跡・千国の庄資料館は素晴らしく、古来、日本海側と内陸部を結ぶ重要な交易路であった街道の雰囲気をしっかり伝えていました。牛は背中に塩2俵ずつ背負い、雪の季節はボッカが1俵背負って歩いたとのことでした。道は牛が2頭通れるように2.7メートル(9尺)を基準として整備されていました。街道の歴史を偲ぶことができ、その浪漫が伝わりワクワクしました。写真:上 栂池自然園  下 千国街道松沢口で


参加者 17名 幹事:臼井、伊藤(謙)、入江、及川(報告)、小勝、小菅、嶋田、長岡(篤)、長谷川(恵)、日比、平野、藤岡、古谷、丸山、スタッフ:飯塚、鈴木(幸)、福重