2024年11月低山はいかい
座間の崖線湧水群と座間谷戸山公園を巡る
湧水が動植物を育むだけでなく人間の活動の拠点になっていることを体感する
(2024年11月27日(水)実施 天候:晴
【開催場所】神奈川県座間市
【実施概要】座間には崖線タイプと谷頭タイプの湧水がある。前半は相模川の河岸段丘の崖線湧水群とそれに関連する神社仏閣を巡り、湧水沿いに栄えた街道文化の賑わいに思いを馳せてみる。後半は座間谷戸山公園に移動して自然観察や谷頭タイプの湧水の見学を通して、かつての里山の暮らしにも思いを寄せてみる。
相模川の河岸段丘層に位置する座間は湧水の里です。かつての街道の往来を示す道標や寺社が点在する市中には水路が巡り、周囲には湧き水や池、湿地を有する谷戸や雑木林が保たれ、この地の生活や文化、交易や発展に湧水が関わってきた様子がわかります。
湧水には二つのタイプがあり、午前中は台地の崖面から湧出する「崖線タイプ」の湧水群を観察。このタイプは地下水の流動性が高く、透明度の高い水がキラキラと湧き出ていました。人家の軒先には水路の水を溜める柵跡が見られ、寺社には不動明王や弁財天など水に縁のある神仏が祀られ、人々の暮らしや信仰に湧水が重要な役割を果たしてきたことが窺えました。
午後は谷戸の源頭部から台地面上の窪地に湧きだす「谷頭タイプ」の湧水を観察。このタイプは涵養域が広く安定した湧水量を提供するため、旧石器時代から人が居住する場所となり、雑木林を利用したり、水田を作るなどして集落が発達していったことが理解でき、実際に縄文期の土器や石器、弥生期の横穴古墳などの遺跡も数多く発掘されています。
湧水群とともに、鈴鹿明神社のケヤキとイチョウの黄葉、龍源院のリュウキュウマメガキの実、円教寺のイヌマキの実、座間谷戸山公園の里山景観など、散策の随所で秋を体感した後はいかにもインスタ映えしそうな冬に咲くヒマワリに迎えられて、座間の自然と人の営みが織りなす美しい風景に魅了された一日となりました。(写真:谷戸山公園で)
参加者:15名 幹事:後藤(裕)、上野、臼井、金谷、小菅(報告)、杉本、仲田、丸山(正)、森(正)、吉原(邦)、スタッフ:飯塚、入江、鈴木(幸)、福重、室伏