第125回「高尾山GREEN CLEAN作戦」 2021年10月2日(土)晴れ
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言のため4月以降開催できなかったGC作戦がようやく再開された。今月のコースは6号路。
開会式では、見どころ説明、安全注意と体操、集合写真撮影を行い、8:50頃ふれあい推進センターを出発する。
妙音橋の登り口に着くまでに、はやくもミゾソバ、ツリフネソウ、ハナタデが花盛りでお出迎え。オオモクゲンジは前夜の台風で実をほとんど落とした模様。登りにかかると、道は滑りやすくなっているものの空気は爽やか。マツカゼソウ、シラネセンキュウが咲く。フジカンゾウやヤマホトトギスは盛りが過ぎて実がなり始めた。サラシナショウマとイヌショウマを見くらべ、セキヤノアキチョウジも発見。
9:45琵琶滝到着。フェンスに絡むツルニンジンがヒトデのような実をつけている。さらに登ると、たっぷり湿り気を含んだキヨスミイトゴケがあちこちに垂れ下がりなんだかおいしそう。大山橋からしばらく沢沿いに進み尾根道に上がる途中でキジョランの実に遭遇。急斜面を上から見下ろす位置だからなのか、珍しく至近距離で観察できた。
それからが新設された苦行の階段だ。段数を数えるのもほどほどに、ツタウルシやコウヤボウキを横目に見ながらフウフウ行く。登り切ったところで、キブシが実をつけ、ダンコウバイはすでに冬芽をつけて来春に備えているのを見る。
4差路からの5号路の石垣上にはいつもながらの種々の花々が行儀よく並んでいる。アキノキリンソウ、センボンヤリ、コヤブタバコ、ヤクシソウ、アズマヤマアザミ、その他たくさん。豪華トイレの横のコナラには、オオスズメバチがたむろしていて、係の方が「刺されてもいい人は近づいてください」と警告している。一方この日は雨上がりのせいか、アサギマダラが非常に多く、優雅な飛びようで和ませてくれた。蜂より蝶かも。5号路を進み6差路の看板下にキチジョウソウが咲きかけているのを確認し、タイアザミ、シロヨメナなども見ながら、もみじ台に到着11:50。
昼食後いよいよクリーン活動開始。山頂近くではナワシログミが咲く。コロナ開けだからか人出はかなりのもの。
5号路から3号路のカツラ林を経て富士道へ。カシワバハグマ、ギンミズヒキ、ゲンノショウコ(白・紫紅)が咲く。
浄心門付近では垂れ下がるツチアケビの実の異様な姿態に驚き、霞台園地のメグスリノキの大きな果実も拾って楽しめた。
1号路舗装道のつらい下りも、群生するツリフネソウに慰められて、無事小公園に到着。各班ともやや遅れ気味。
参加のみなさんからは、コロナ禍のストレスから久々に解放されて大変楽しめたといった感想を多くいただいた。
可燃ゴミ20L×2袋、ペットボトル20L×1袋、不燃ゴミが20L×1袋、計4袋のゴミを回収した。
開催場所:琵琶滝(6号路)コース〔高尾森林ふれあい推進センター~琵琶滝~6号路~5号路~もみじ台~高尾山頂~1号路〕
参 加 者:25名〔一般14名、FIT会員11名〕
スタッフ:班長 飯塚、入江、熊木、丹野、サポート 古谷〔安全〕、槙田〔写真、HP〕
報 告:中林 和雄
次回の第126回「高尾山GREEN CLEAN作戦」は2021年11月6日(土)、高尾駅北口8:40集合、
日影沢コース〔高尾駅=日影バス停~日影キャンプ場~逆沢作業道~もみじ台~高尾山頂〕です。
フォトギャラリー1:午前中は色々な花を観察しました 写真をクリックすると拡大し解説が表示されます
フォトギャラリー2:午後は高尾山頂からゴミ拾いです