第126回「高尾山GREEN CLEAN作戦」 2021年11月6日(土)晴れ
JR高尾駅北口より8:32発と8:52発のバスを使用し日影バス停まで移動。
9:10より日影沢林道入り口にて開会式を行う。槙田代表の挨拶に続き、班編成発表、コースの説明、安全注意、体操を行い、9:30班ごとに出発する。最初にカツラの落葉、香りを確認して日影キャンプ場までの道のりをゆっくり観察して歩く。花は少なく林縁のミヤマフユイチゴの赤い実が目立つ。見上げれば黄葉も広がり秋も大分深まってきたのを実感する。
ほどなく日影沢キャンプ場に到着。トイレタイムの後、10:00逆沢作業道入口を目指し出発。林道の両脇には、シダ類が多くみられるようになり、オオハナワラビの胞子葉が花のように林立している。幹から鋭い棘がでているサイカチの木に「何故でしょうか?」と考え、ノブキの種のベタベタ感やツリフネソウの種に触れた瞬間の感覚、そして、レモンエゴマの香りに癒され、五感をフルに使った観察が続く。シュウブンソウの葉の不思議な模様が虫の仕業と分かった時の驚き。またハナタデの前では「たで食う虫も好き好き」の意味に頷く。
10:40逆沢作業道入口に到着。一本壊れた丸太橋を渡って山道に上がりもみじ台を目指してひたすら進む。マルバスミレ、ヤマルリソウ、ヨゴレネコノメ等の逞しい葉の姿に驚きつつ、11:30山頂ともみじ台との分岐点に到着。もみじ台で昼食休憩後、ランダムに集合写真の撮影。
12:15クリーン活動開始。今回のGCには美大生も参加、拾ったごみを芸術作品の材料に利用するとの事で、いつも以上に眼を光らせて歩く。途中、登山者から「ご苦労様!」の声を頂き更に熱が入る。
12:35高尾山頂を通過し、1号路を観察・ゴミ拾いをしながらひたすら下る。途中、金毘羅台で黄色く色づいた大イチョウを眺める。先人達がこの色づきを麦の種蒔き時期の手だてにしていたことを知る。
15:00小公園へ無事到着した。ゴミは、可燃ゴミ45L×1袋、ペットボトル0袋、不燃ゴミが0袋、計1袋を回収した。
自然観察で確認できたのは、(花):キツリフネ、シュウブンソウ、タマアジサイ、アズマヤマアザミ、マツカゼソウ、シラネセンキュウ、メナモミ、ハナタデ、ベニバナボロギク、キンミズヒキ、タチツボスミレ(閉鎖花)、キチジョウソウ、ゲンノショウコ、オクモミジハグマ、カシワバハグマ、キッコウハグマ、コウヤボウキ
(実・種)ミヤマフユイチゴ、サラシナショウマ、ノブキ、レモンエゴマ、コクサギ、ツリフネソウ、シモバシラ、フジカンゾウ、マンリョウ、ホウチャクソウ、ギンナン、ミヤマシキミ、ツチアケビ、ウバユリ、ヤマユリ、メグスリノキ、ヤブムラサキ、トキリマメ
(シダ):オオハナワラビ、リョウメンシダ、ジュウモンジシダ、クジャクシダ、クモノスシダ
(その他):カツラ、シャガ、サイカチ、アブラチャン、シロブナ、ウワバミソウ、カタバミ、オオモミジ、クロモジ、イヌブナ、アカガシ、ツタウルシ、カゴノキ、カラスザンショウ、ヤブレガサ、モミ、カヤ、トビ、イワタバコ他
〔朱文字の名前の花は写真掲載してあります〕
開催場所:日影沢コース〔高尾駅北口=バス=日影バス停~日影キャンプ場~日影沢林道~逆沢作業道~もみじ台~高尾山頂〕
参 加 者:35名〔一般22名、FIT会員13名〕
スタッフ:班長 入江、熊木、丹野、藤岡、槙田〔HP・写真〕、サポート 飯塚〔写真〕、古谷〔安全〕
報 告:小林 玉江
次回の第127回「高尾山GREEN CLEAN作戦」は2021年12月4日(土)、カツラ林コース〔高尾森林ふれあい推進センター~病院道~2号路~3号路~
5号路~もみじ台~高尾山頂〕、高尾山口駅から歩いて5分 高尾森林ふれあい推進センター〔599ミュージアム隣〕 8:30集合です。
フォトギャラリー1:午前中は日影沢林道を上って観察 写真をクリックすると拡大し解説が表示されます
フォトギャラリー2:午後は高尾山頂から薬王院を通ってゴミを拾いました