第127回「高尾山GREEN CLEAN作戦」2021年12月4日(土)晴れ
穏やかな冬晴れのもと本年最後のGC作戦は行われた。開会式は8時30分から。当日のコースや見所の説明、参加者確認、安全注意、体操、集合写真を撮り、8時50分頃山頂へ向かって班ごとに出発した。
6号路の沢沿いにツリフネソウの実を見る。緑色の小さなさやを指で軽くつまむと中の種子が勢いよく飛び出す。
琵琶滝の不動堂前で小休止し、ここから始まる急登に備える。登りきると高尾の穴場と呼ばれる2号路から3号路の細い山道を歩く。途中、赤・オレンジ・黄色・緑とカラフルなグラデーションを見せるカエデ類の紅葉を幾度となく空を見上げて楽しんだ。
静かな森に突然「チョットコイ」とコジュケイの鳴き声が響いたが姿は見つけられなかった。南斜面のこの道は常緑の照葉樹が多い。足元にはアカガシ等のドングリが地表を埋め尽くすほど転がっていた。
サカキのそばにヒサカキがあった。この時期のサカキの枝先には爪のような冬芽が付いているので、ヒサカキとの違いがよく分かる。
頂上近くではダンコウバイやクロモジのレモン色の黄葉を楽しんだ。ダンコウバイは丸い花芽に柄がなく、クロモジは丸い花芽に柄があり、花芽の間に葉芽があることを教わる。
12時20分もみじ台に到着し昼食をとる。12時50分山頂へ向かう。もみじ祭りの最後の週末ということもあり、山頂付近はかなりの混雑だった。
トング片手に下山する。薬王院の男坂は百八段あると聞き、煩悩を踏みしめるように下りてみる。新年の準備のため浄心門の注連縄はすでに新しいものに掛け替えられていた。十一丁目茶屋前のメグスリノキの紅葉もそろそろ終わりのようだ。代わりに大きな翼果がよく見える。金毘羅台の大イチョウはもうすっかり葉を落としていた。その後一号路をひたすら下る。
全員無事に下山し、高尾山口駅前の広場に15時30分に到着。体操を行い解散となった。
今回のGC作戦では様々な樹木の紅葉・黄葉・褐葉だけでなく、葉を落とした樹木の冬芽が来春に向け着々と準備している様子も見ることができた。盛りだくさんの内容の観察会をありがとうございました。
ごみの収集成果:可燃ごみ45L×1袋、ビン缶20L×1袋、ペットボトル20L×1袋、
次回のGC作戦は新年明け1月5日(水)です。高尾駅北口8時集合、小仏城山コースを歩きます。
[草本類]
ツリフネソウ、マツカゼソウ、タチツボスミレ、キッコウハグマ、カシワバハグマ、アズマヤマアザミ、キジョラン、ウバユリ、ハンショウヅル、ヤマホトトギス、カンアオイ、イワタバコ、ヤブラン、キチジョウソウ、フタリシズカ、シモバシラ、ヒナスミレ、エイザンスミレ、オクタマスミレ、トキリマメ、アオイスミレ、ヨゴレネコノメ、ヤブミョウガ(花・実・種子を含む)
[シダ]
リョウメンシダ、イノデ、ヤブソテツ、オニヤブソテツ、ジュウモンジシダ、ベニシダ、オオハナワラビ、ノキシノブ。
[樹木]
シロミノムラサキシキブ、キンギョツバキ、ミヤマフユイチゴ、フユイチゴ、テイカカズラ、アオツヅラフジ、イタヤカエデ、ムクロジ、アカガシ、アラカシ、シラカシ、ウラジロガシ、ホオノキ、シロダモ、アサダ、サカキ、ヒサカキ、アオキ、ミズキ、コナラ、モミ、カヤ、カツラ、マルバウツギ、マンリョウ、ヤブコウジ、ダンコウバイ、アブラチャン、コクサギ、キブシ、シキミ、ミヤマシキミ、ブナ、ケヤキ、メグスリノキ、イイギリ、ツルグミ。
開催場所:カツラ林コース 〔高尾森林ふれあい推進センター~琵琶滝~病院道~2号路~3号路~5号路~もみじ台~高尾山頂~1号路〕
参 加 者:34名〔一般21名、FIT会員13名〕
スタッフ:班長 飯塚、熊木、古谷、槙田、脇本、サポート 入江〔写真〕、丹野〔写真〕、藤岡〔安全〕
報 告:福山 容子
次回の第128回「高尾山GREEN CLEAN作戦」は2022年1月5日(水)、小仏城山コース〔高尾駅北口=小仏バス停~小仏峠~小仏城山~一丁平~ 高尾山頂〕です。
高尾駅北口集合7:40~8:00受付、8:12小仏行きバスに乗車します。
フォトギャラリー1 午前中は琵琶滝から病院道を上って2号路と3号路で自然観察です 写真をクリックすると拡大し解説が表示されます
フォトギャラリー2:午後は高尾山頂を経由して富士道、1号路を下りながらゴミを拾います
午後は高尾山頂を経由して富士道、1号路を下りながらゴミを拾います