高尾森林ふれあい推進センター協定イベント・森林インストラクター東京会実施
高尾山 春の親子自然観察会
お花が咲く秘密を森林インストラクターと一緒に考えよう!
2022年3月27日(日)
日影沢キャンプ場-いろはの道-4号路-高尾山山頂-1号路 -いろはの道-4号路-林野庁慰霊碑前広場
お客様を日影沢キャンプ場まで時間どおりにバスでお連れできるかが序盤の山場。準備の甲斐があり、お客様は時間どおりに全員集合。40人全員が、8時32分発のバスに乗車。開会式後、班ごとに分かれてアイスブレーク、和気あいあいの雰囲気の中、観察会がスタートした。日影沢で春のお花を観察。ニリンソウ、コチャルメルソウ、ヒナスミレ、ネコノメソウ、ユリワサビ。このあたりは植生が豊かだ。
続いて、いろはの森コースを進み、ヤマアカガエルの卵塊を観察。ハリギリの樹皮の暖かさを手で触れて実感、スギとヒノキの葉を手に取りその違いを確認、ジャノヒゲの熟した種子の深い青色に魅了された。加えてアオキの果実の虫こぶを割って住人を探すなど盛りだくさん。黄色いアブラチャンの花、白いミヤマカタバミの花が彩を添えた。
高尾山頂ではお楽しみの昼食後、サイカチとムクロジの果皮を使った洗濯実験を楽しんだ。4号路を下山する途中、キブシの花をついばむヒヨドリを間近で観察できたし、また、モミの切り株に実生の幼木を発見して、倒木更新、切り株更新についても興味深く学んだ。楽しい時間はあっという間に過ぎ、14時10分、全員が無事に林野庁慰霊碑前広場に到着。子供たちからは、「樹木の名前がわかった」、「たくさんの花を見た」、「小鳥を観察した」といった感想が聞かれた。最後に初夏の親子自然観察会の案内をして解散となった。
子供の発想や行動は個性的だ。登りの4号路分岐では「せっかく登ってきたのに、どうして下るの?そっちには行きたくない」と主張する。観察ポイントでも興味がないことはスルーしてこっそり悪戯を仕掛けてくる。子供たちは、自分で考え、主張し、対応し、学習している。大人は、きっかけやヒント、安全な場を整えるだけで良いのかもしれない。世代を超えたフラットで心地よい関係っていいなと思う。写真:上段 開会式の風景 下段 サイカチとムクロジの果皮を使った洗濯実験
参加者:親子7組20人(大人10人、6歳-13歳の子供10人)
スタッフ:石井、小野、葛西、小林、諏訪、関口、田中、長谷川、濱田、福田、福山、三井、室伏
班長:飯塚、伊藤、得能、谷井
FIT:宮入、脇本、古谷