第133回「高尾山GREEN CLEAN作戦」 2022年6月4日(土)晴れ一時曇り
2022.06.14写真を入れ替え追加しました
第133回「高尾山GREEN CLEAN作戦」が蛇滝~吊り橋コースで実施されました。
開会場所の小仏関跡公園では満開のセンダンの花が目の高さで見られ、後続のバス乗車組が到着するまで早速、観察会が始まっていました。今回も各班長の紹介のあと、初参加の人が紹介され拍手をもって迎えられ、5班に分かれてまずは蛇滝をめざして出発しました。
暑くなった1日でしたが、コースは樹林の日影も多く、時々吹き抜ける風がさわやかでした。ウリノキ、タマノカンアオイ、ウツギ、ムラサキシキブ、シラキ、ウワバミソウ、コウゾリナなどの花だけでなく、春に咲き、既に実をつけているオニグルミ、ヤマブキ、ハナイカダ、コクサギ、アブラチャンなど、蛇滝までいろいろな植物を楽しみました。特にシラキは雄花と雌花のつき方をはっきり観察できました。ウワバミソウ(ミズ)では「食べられる野草(山菜)」に参加者のあいだで、あれもこれも食べられると話が盛り上がりました。
途中のトイレ休憩でトイレが1室しかなかったことと、混雑する登山道での譲り合いで少し時間をとられ、もみじ台での昼食は高尾山山頂に変更されましたが、たくさんの植物を観察できました(ガクウツギの花、珍しいカナウツギの葉と蕾、エゴノキの花、シロダモの葉やヤブムラサキの葉の感触、スイカズラの花、オカタツナミソウの花、ウメガサゾウの蕾、イナモリソウの花、今年は豊年で鈴なりのブナの実、等々)。
ウメガサソウは小さな植物で最初は自分では見つけられないと言っていた参加者も、自分で見つけられるようになった!というように次々に見ることができました。イナモリソウも同様にあちこちで沢山見ることができましたが、変種のホシザキイナモリソウと同所で見比べることができ、貴重な経験でした。
また、サイハイラン、ムヨウラン、セッコクのラン類も沢山見ることができ、参加者一同から嬉しい声があがりました。
耳にはウグイス、ホトトギス、キビタキ、シジュウカラなど、下をみれば落ちてきたテイカカズラの花、さらにふっとカヤの樹の香りがし、初夏の樹林や植物にアサギマダラ、キマダラセセリ、ダイミョウセセリなどのチョウが舞い、五感で高尾の初夏を感じたGCでした。
成果は、燃えるゴミ45L×1袋、不燃ごみ(ビンカン)20L×1袋でした。
【補足】今月の見所は、開花すると花弁がくるくると巻き上がるウリノキ、5枚の花弁の下側2枚が目立つユキノシタ、花穂の下側に雌花、上側に雄花が咲くシラキ、昔の戦で大将が振った采配の形をしたサイハイラン、波が押し寄せる姿のオカタツナミソウ、花弁の縁がギザギザでピンク色したイナモリソウ、スギの枝に着生したセッコクの花です。
そのほか、総苞片がいっぱいあり一部緑色の葉っぱに変身したドクダミ、大きな3枚の葉っぱが一対のムサシアブミ、緑色のミニトウモロコシのような実をつけたミミガタテンナンショウ、青い瞳のギンリョウソウ、♪うの花の匂う垣根にホトトギスはやも来鳴きて~♫のウツギ、葉っぱがふわふわのヤブムラサキ、まだ蕾のイチヤクソウ、葉っぱが無くて背景に溶け込むように咲いているムヨウラン、タバコの葉っぱに似ているイワタバコ、花序を伸ばし始めたウバユリやオオバギボウシ、白い花のように見えたカイガラムシやアワフキムシなど沢山の花や昆虫を観察しました。
開催場所:蛇滝~吊り橋コース 〔高尾駅北口=バス=駒木野バス停~小仏川遊歩道~蛇滝~4号路(吊り橋)~高尾山頂~富士道~1号路~高尾山口駅前〕
参 加 者:43名 〔一般39名、FIT会員4名〕
スタッフ:〔班長〕丹野、中林、脇本、古谷、槙田(HP、補足)、〔サポート〕飯塚(写真)、入江(安全)
報 告:田中雅子(H24)
次回の第134回「高尾山GREEN CLEAN作戦」は2022年7月2日(土)、カツラ林コース〔高尾森林ふれあい推進センター~病院道~2号路~3号路~5号路~もみじ台~高尾山頂~1号路~高尾山口駅〕です。高尾山口駅から徒歩5分の森林ふれあい推進センター8:30集合です。
フォトギャラリー1:開会式と午前中の観察会 写真をクリックすると拡大し解説が表示されます
フォトギャラリー2:午後は山頂と登山道のごみ拾い 写真をクリックすると拡大し解説が表示されます
フォトギャラリー3:観察した初夏の草花や実 写真をクリックすると拡大し解説が表示されます