第140回「高尾山GREEN CLEAN作戦」   2023年 1月5日(木)晴れ

01.11写真を追加掲載、01.07報告文章追加掲載、2023.01.6集合写真を新規掲載。

集合写真:出発前に日影林道入り口で
集合写真:出発前に日影林道入り口で

 第140回「高尾山GREEN CLEAN作戦」が参加者43名、いろはの森コースで実施されました。

 

 2023年1月5日澄み切った青空のもと、第140回高尾山GREEN CLEAN作戦を実施しました。今回は「いろはの森コース」、高尾駅9時12分発のバスで日影まで移動し,カツラ林広場で開会式を行いました。集合写真を撮って6班に分かれて出発。

 

■林道歩き

 登山道に入る前の林道では、地下茎をどんどん伸ばして繁殖するお正月の縁起物ヤブコウジの小さく控えめな赤い実に始まり、冬でも真っ赤な果実をつけるミヤマフユイチゴの可愛らしさに触れ、サイカチの葉は食用、棘は薬用、豆果は洗濯用とその有用性に驚きました。

 葉を落とした冬木に赤い房状の果実をたわわに残すイイギリの雌木、一果には小さな黒い種子がたくさん入っていました。

 

自然観察:雪を纏い雲をたなびかせる神々しい山容の富士山
自然観察:雪を纏い雲をたなびかせる神々しい山容の富士山

 ■いろはの森コース

 いよいよ登山道に入ります。アブラチャンの膨らみ始めた小さくて丸い花芽を見て春を予感し、足元を見れば大きな綿毛を冠したテイカカズラの細長い種子がたくさん落ちていました。その頃にはお日様の光が木々の間から差し込みはじめ、凍てついた空気がみるみる温まるのを感じます。

 小正月に五穀豊穣を願う縁起の良い飾りものである花餅はミズキの枝を使うのだそうです。ぴったりと寄り添って高く伸びるモミとカエデには、どこからか「ひっつ木、くっつ木、からみつ木」といったダジャレが聞こえてきました。

 4号路分岐を過ぎてマツグミにがっちり寄生されたモミの落枝に遭遇することになります。植物の生存戦略に驚くばかりです。時の将軍徳川家康がカヤの実の油で揚げた天麩羅を食した話しはグルメ心を刺激しました。

 

 高尾山山頂からは縁起良く富士山の神々しい山容を拝見し、今年もたくさんのお花に出会えますようにと皆さん祈念したことでしょう。

 

 

自然観察:かわいらしい氷のお花たち
自然観察:かわいらしい氷のお花たち

 ■もみじ台~薬王院~高尾山口駅

 昼食後もみじ台北側の巻き道で小さくかわいらしい氷のお花を纏ったシモバシラを観察して出発。山頂からゴミ拾い。

 薬王院では新年の健康と安全を祈願しました。すっかり落葉したボダイジュには総苞葉にぶら下がる特徴的な実がたくさん残り、空中散歩に出かけるのを待っているようでした。

 1号路の下りではカラスザンショウの爽やかな香りを楽しみ、アオキの実生が母樹の下で群生する様子に強い生命力を感じました。金比羅台からは乾いた空気の先に都心のビル群を望みつつ、メグスリノキの3出複葉の赤く美しい落葉を同時に堪能することができました。

 

 各班はごみ拾いと植物観察を楽しみ、予定どおり高尾山口駅前の小公園にゴール。班毎に拾ったゴミを分別し、体操と安全確認、次回の案内をして解散。

 

拾い集めたゴミは燃えるごみ45リットル袋で1個、ビン缶ペットボトルが20リットル袋で1個でした。

 

開催場所:いろはの森コース〔高尾駅北口=バス=日影バス停~日影キャンプ場~いろはの森~4号路~5号路~もみじ台~高尾山頂~1号路~高尾山口駅〕

参  加  者:43名〔一般35名、FIT会員8名〕

スタッフ:〔班長〕飯塚、入江、丹野、中林、廣川、古谷、〔サポート〕藤岡、槙田、脇本

報  告:葛西宗紀    

 

次回は、第141回「高尾山GREEN CLEAN作戦」、2023年 2月 4日(土)蛇滝~吊り橋コース:高尾駅北口=バス=駒木野バス停~小仏川遊歩道~蛇滝~4号路~5号路~もみじ台~高尾山頂~1号路~高尾山口駅〕です。高尾駅北口8:40までに集合、8:32と8:52の小仏行バスに分乗します。


フォトギャラリー1:開会式と午前中の観察会 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】

フォトギャラリー2:午後のゴミ拾いと自然観察 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】

フォトギャラリー3:観察・展望した自然 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】