高尾森林ふれあい推進センター 森林ふれあい推進事業
「もう一つの高尾・南高尾山稜を訪ねる」
2023年11月22日(水)
開催場所:JR中央線相模湖駅~大垂水峠~関東ふれあいの道(湖の道)~西山峠~三沢峠~梅ノ木平~高尾森林ふれあい推進センター
穏やかな秋晴れの中、大垂水バス停を始点に、高尾山と相模川にはさまれた南高尾山稜を歩きました。東京と神奈川の県境にあたるこの道は、関東ふれあいの道(湖の道)の一部でもあります。
まず本日の最高峰大洞山を目指します。コナラやヤマザクラ、ホオノキ、シデ類の落ち葉が山道を覆い、かさかさと音を立てています。頭上では黄色や橙色に色づいたシラキと澄んだ青空が美しいコントラストを描いていました。金毘羅山、中澤山へとゆるやかな起伏が続き、ジョウビタキなど冬鳥の鳴き声、クサギやクロモジなど香りに特徴のある樹木、マルバウツギやコマユミの鮮やかな紅葉、シロダモの赤い実、アオツヅラフジの青い実など観察対象も多く見られ、班長と参加者の楽しそうな声があちこちから聞こえていました。津久井湖を見下ろす見晴らし台からは、丹沢の山々がまるで観音様の寝姿のように連なり、その背後には白い雪に覆われた富士山が見え、絶景の眺望にどなたも写真撮影に大忙しでした。
西山峠手前の広場で昼食後、トキリマメやノササゲ、サネカズラの果実、リンドウやセンブリなどを観察し、三沢峠から下りました。沢沿いではチドリノキやムクロジの黄葉を鑑賞し、梅ノ木平の交差点を経て、午後2時45分、予定どおりに599ミュージアム前に全員無事に到着しました。
各班長の工夫を凝らした解説と色彩豊かに彩られた南高尾の山稜を堪能された参加者の皆様は、大満足の笑顔で帰路へとつかれました。
【参加者】29名
【スタッフ】主幹事:篠原直樹 副幹事:中林和雄 班長:篠原直樹、中林和雄、長谷川守、臼井治子、鍛冶健二郎 アシスト:鈴木幸代、福山容子(報告)
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