第152回「高尾山GREEN CLEAN作戦」 2024年 1月 6日(土)晴れ

                  20231204予定掲載、20240109集合写真と報告文掲載、0111フォトギャラリー掲載 

集合写真:日影林道入り口で
集合写真:日影林道入り口で

 毎月第一土曜日に高尾山に登り、山頂や登山道に落ちているゴミを拾うボランティア活動「高尾山GREEN CLEAN作戦」第152回を日影沢コースで、参加者23名、スタッフ9名、合計32名で実施しました。 

 

 冬場は文字通り日が差さない日影沢林道入口で開会式を行いました。新年早々の大災害や事故の被災者にお見舞いの言葉をささげ、高尾山GREEN CLEAN作戦では事故を起こさない事を参加者の皆様にお願いし、準備体操の後、集合写真を撮り、5班体制でスタートしました。

 冬枯れの日影沢林道には観察対象が多くありませんが、ミヤマフユイチゴの赤い実、レモンエゴマの枯れた実のレモンの香り、オオハナワラビの胞子葉、コクサギとマツカゼソウのよく似た形の実などを観察しました。

 道幅が狭く谷側が急斜面の逆沢作業道を慎重に上り、もみじ台北側の巻道に到着。シモバシラの氷の華を探しましたが、冷え込みが弱く影も形もありません。もみじ台からは雪の帽子を被った富士山がくっきり見えました。

 

ゴミ拾い:高尾山頂のおそうじ小僧の周りでゴミを探します
ゴミ拾い:高尾山頂のおそうじ小僧の周りでゴミを探します

 昼食後ゴミ拾い用のボランティア袋を配ってゴミ拾い開始です。

 高尾山頂は冬休み中の少年野球チームが大勢、賑やかにお弁当を食べていました。おそうじ小僧の周りでゴミを探しますが落ちているゴミは少なめです。

新年を迎えてお札売りのテントが並ぶ薬王院で、新年の健康と安全を祈願しました。参道のスギ苗奉納の看板も新しくなりました。

 午前中からゴミを拾う「GC高尾をもっときれいにし隊」は十一丁目茶屋脇から病院道を下り、そのほかは1号路を下ってゴミを拾いました。

 全ての班が予定より早く清滝前の広場に到着し、拾ったゴミを可燃物と不燃物に分別し、無事故の確認、整理体操、振返り行い解散しました。

 

拾い集めたゴミは可燃ゴミ45リットル1袋、不燃ゴミ(ビン缶)20リットル1袋でした。

  

ゴミ拾い:午前中からゴミを拾う「もっときれいにし隊」
ゴミ拾い:午前中からゴミを拾う「もっときれいにし隊」

自然観察:万葉集に詠まれた歌を引用して解説
自然観察:万葉集に詠まれた歌を引用して解説

 

 昨年FITに入会し3月から高尾山GC作戦のスタッフで活躍中の西出さんが、ベテランスタッフ廣川さんのサポートを得て、今回初めて班長を務めました。

事前に準備した植物に関わる万葉集の歌を引用して、文学的な視点からの解説が好評を博していました。

 

一例を示すと、

・観察した植物:サイカチとヘクソカズラ 

・万葉集に詠まれた歌:さうけふにはいおほとれるくそかずらたゆることなく宮仕えせむ(高宮王)

【皀莢(サイカチ)の樹に絡み付いておんどん伸びるヘクソカズラの様は絶えることなくいつまでも続く宮仕えのようだ】

 

 

開催場所:日影沢コース〔高尾駅北口=バス=日影バス停~日影林道~逆沢作業道~もみじ台~高尾山頂~薬王院~1号路/病院道~清滝前広場〕

参  加:23名 〔一般14名、FIT・友の会会員9名〕

スタッフ:〔班長〕西出、古谷、飯塚、中林、熊木(きれいにし隊)、〔サポート〕廣川、藤岡(時間管理)、槙田(安全・写真)、脇本

報  告:槙田 幹夫    

 

今月は花が少なく実や種、冬芽や葉痕などを観察しました。主な物は、コクサギとマツカゼソウのよく似た実、ミヤマフユイチゴの赤い実、オオバジャノヒゲの青い種、オオハナワラビの胞子葉、クロモジやアブラチャンの冬芽、フサザクラやニワトコの冬芽などを観察しました。

 

次回、第153回「高尾山GREEN CLEAN作戦」は、2024年 2月 3日(土)、琵琶滝(6号路)コース:高尾森林ふれあい推進センター~琵琶滝~6号路~5号路~もみじ台~高尾山頂~1号路~清滝前広場です。高尾森林ふれあい推進センター 8:30集合です。


フォトギャラリーその1:開会式、自然観察

フォトギャラリーその2:ゴミ拾い、自然観察

フォトギャラリーその3:観察した自然