6月26日実施 田園調布学園土曜講座


【題名】田園調布学園土曜プログラム「植物の香りとその歴史~タッジーマッジ―を作ろう~」

【場所】田園調布学園 一般教室

【実施概要】タッジーマッジ―の説明、 ハーブの説明とその歴史、ハーブや香りの良い花を用意してタッジーマッジ―を作る。

【参加人数】20(中一16名、中二1名、中三2名、高一1)

【スタッフ】臼井治子(講師)、小勝眞佐枝、鈴木幸代

【報告者】鈴木幸代


タッジーマッジ―とは、15-16世紀頃から作られていたようで、香りの良い花やハーブで作る小さな花束のこと。現在英国のエリザベス女王やロイヤルファミリーも手に持っていることがあるようですが、昔は病気や疫病は悪魔や悪霊の仕業と考えられており、タッジーマッジ―の香りがそれらから身を守るとされていたようです。

 

ハーブは昔から薬用、香料、料理、染料、防虫、殺菌、防腐剤等として使われ身近な存在でしたが、タッジーマッジ―として身につけたり、ストローイングといって中世の頃、疫病が流行った時に魔女除けや予防の為に床にまいたりしていたそうです。そこで用意してきたバケツいっぱいのローズや数種のハーブ(ルー、ローズマリー、ラベンダー、タイム、モナルダ、ニゲラ、アップルミント、ベイ、セージ等)の説明を一つ一つ受け、生徒さんたちは机の上に配られたそれらのハーブを実際に手に取り、その香りを確かめます。そしていよいよタッジーマッジ―の作成に取り掛かりますが、何も難しいことはありません。匂いの良い花(今回はローズ)を中心に、好きなように数種のハーブで回りを囲み、丈を短めに揃えてタコ糸でくくり、水で湿らせた紙を切り口にあて、その上から銀紙をあて、ちょっとお洒落なパラフィン紙でふんわり包んで、好きな色のリボンを結んで出来上がり。

 

生徒さんは世界で一つ、自分だけのタッジーマッジ―を手にして喜んで頂けたようですが、現在のタッジーマッジ―が意味する”これから先、災難にあったり困ったりすることがないように, この香の花束があなたお守りします。どうかお幸せに---。”—のように、豊かな香りが彼女たちを守ってくれればと願っています。

 

今回土曜プログラムで初めての”タッジーマッジ―作り”でしたが、周到な準備のため、問題なくスムーズに実施できたと思います。