【タイトル】田園調布学園土曜プログラム「江戸から東京へ~東御苑の歴史と自然を学ぶ~」
【実施日】2023年7月1日(土)9:00~11:10
【場所】皇居東御苑
【参加者】15名(生徒14名、先生1名)
【スタッフ】主幹事・講師:古谷一祐、講師:内藤公雄、鳥崎肇一 (報告)
前日より天候が不順で、当日も朝から雨が降り、傘を差しながらの行動となりましたが、計14名の生徒達が、3つの班に分かれ苑内を観察しながら回りました。コースは、大手門→三の丸尚蔵館前→同心番所→百人番所→石垣石・イチョウ→中雀門跡→果樹古品種園→松の大廊下跡→午砲台跡→竹林→天守台→天守復元模型→汐見坂→二ノ丸雑木林→二ノ丸庭園→都道府県の木→大手門でした。
まず、江戸城と皇居の歴史と東御苑の概要を説明し、百人番所などの建物のいわれや石垣石の種類、産地、積み方、イチョウの木の雄株と雌株の違いなどを説明しました。江戸城は何度も火事が起こり、天守や本丸などが焼けて消失したこと、石垣にも火災の跡が生々しく残っていることを説明してから天守台に登り、上から大奥や他の建物が当時どのように建っていたかを想像してもらい、天守復元模型を見て当時の天守の構造や大きさを理解してもらいました。
果樹古品種園では、上皇陛下のお考えを受けて江戸時代の果物の古品種を植えていること、二ノ丸雑木林では、昭和天皇のご発意により武蔵野の面影を伝える雑木林が造営されたことなどを説明しました。クチナシやタイサンボクの花の芳香を実感してもらい、大手門に戻って解散。生徒さんには,これを機会にまた別の季節に再訪して東御苑に親しんでもらいたいと思いました。